FS267
About 260LINE
ELACが世界に名だたるスピーカー・メーカーとして、その地位を揺るぎないものとした240 LINE。その製品は技術力やスペックを過剰にアピールすることなく、音楽ファンの感性に寄り添う新時代のスピーカー・システムとして仕立てられました。8年ぶりに待望のフルモデル・チェンジを受け登場したNEW 260LINEもそのコンセプトに変化はありません。進化し続けるテクノロジーをいかにして製品の魅力に繋げるか。ELACが出した明快な回答がここにあります。
PROFILE
最新メディアより発信されるフル・スペック・コンテンツに対応するNEW 260LINE。常に暮らすのクオリティ・レベルを打ち破ってきたELACが、その中心に位置するモデルとしてリリースしたのがFS267です。あらゆる周波数レンジで発生する大入力を余裕でこなすタフな振る舞いから、繊細な信号にセンシティブに反応するさまは、一般的なフロア・スタンディング・スピーカーと一線を画する新鮮な感覚に満ちています。エクスキューズなしのワイドレンジ再生は、ハイスピードのキーワードのもと、自然な音色で広大なサウンド・ステージへと解き放たれていきます。あらゆるソースを誇張なく伸びやかに鳴らす新しいプレイ・スタイルがFS267の身上なのです。
DETAIL
ラウンド・シェイプ・キャビネット
260LINEのキャビネットは美しくラウンドしています。外観の美しさはもちろん、カーブを持ったサイドバッフルは、内部のQ値を従来に比べて格段に低くする事に寄与しています。この事は同じ厚みの従来型キャビネットに比べ強度が増している事と共に、余分な響きを付加しないことを意味しています。従来よりも内部補強を最小限に抑え「空間容量の確保」が容易になったのです。またキャビネット内部のスタンディングウェーブの減少にも特筆すべきものがあります。この260LINEに採用されるキャビネットは、強度と内部空間容量、そして全体のサイズという3つの要素を高次元にバランスさせた、ELAC渾身のデザインです。
NEW JET V
NEW JET V はJET III から多くの進化が見られます。開口部はJET III の5ギャップから4ギャップ・デザインへと変更され、放射特性が改善され、より自然な放射をさらなるエネルギー感を持って提供することが可能となりました。
振動板に使用される素材はカプトンですが、アルミ電極パターンをより細く改良。結果、実効面積が実に20%拡大されました。このことはパワーハンドリングが大きく向上した事を意味します。振動板を保持する機構も改良され、面積の向上に合わせ磁気回路もより強力なネオジウムマグネットへと変更されました。また細く改良されたアルミ電極パターンは、振動板自体の軽量化にも繋がっています。
上記の改良による最大の成果は、共振周波数が非常に低い値に抑えられ、可聴レンジから大きく遠ざけた事にあります。
JET V の音に耳を傾けてください。その圧倒的な高解像度とスピード感。そしてJET III から大きく変化した自然な空間の広がり。400LINE の発表以降JETV が既に傑作ユニットとしての地位を固めつつある理由がここにあります。
AS-XR CONEウーハー
JET V とコンビを組むウーハーは今やJET と共にELACの代表的なユニットとなったAS-XR CONE。クルトミューラーから供給をうけるセルロース・パルプと、同じくクルトミューラー社と共同開発したアルミのハイブリッド振動板。アルミ表面にはプレスされるクリスタルラインのパターンが施され、固有の音色付けの排除と共に強度を高める事にも成功しています。
十分に沈み込み、ハイスピードかつタイトな低域が特徴ですが、存在を誇示するのではなく、風のようなごく自然な音質に驚いていただけると思います。
ハイパワー・エアコイル/ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト
BS243LTD、FS247SE、といった限定モデルにてネットワーク回路が与える高音質への貢献度を認知させた空芯コイル(ハイパワー・エアー・コイル)や、ELACのロゴ入りの特注品の高品質パーツを数多く採用。特にトィータセクションに採用されたMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー)、ウーハー・セクションのMKT(金属処理されたポリエステル・フィルム・コンデンサー)は、260LINEの高音質化に大きく貢献しています。素晴らしい素材をシンプルに使う。ELACの設計概念はネットワーク回路にも徹底されています。
スピーカーターミナルも400LINEで初お目見えした「ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト」を採用しています。手に持った時のサイズ、回しやすさまでが計算されており、かつてない使いやすさと確実なロックを約束。表面の金メッキ処理も極上の仕上がりを見せ、スクリューキャップには、誇らしげにELACの文字が刻まれています。
ボトム・エミッション・テクノロジー
設置場所の影響を最小限にとどめるボトム・エミッションを採用。スピーカー底面にのみバスレフポートを持っています。
アルティメイト・スパイクを標準装備
これまでフロアスタンディング・モデルとスタンド用のオプションだった高品位スパイク「アルティメイト・スパイク」を標準で装備。高い制振性能と安定した設置を実現。
Specification
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