AC-61
2017年9月発売予定
About ADANTE
Debut、Uni-Fi Slimを立て続けにリリースし、ELACのスピーカー・マニュファクチュアリングに新たな風を吹き込んだ名匠、アンドリュー・ジョーンズ。その、エンジニアリングの集大成ともいえる新シリーズ ADANTE (アダンテ) が2017年の秋に登場します。ジョーンズが「ミドルハイ・クラスの価格帯に新たな価値を創造する」と述べたこの取り組みは、新設計のアクティブ・パッシヴ・ドライバーや、そのドライバーの能力を最大限に引き出すべくデザインされた超精密で高剛性のキャビネット、完全新設計の同軸ミッドレンジ/トゥイータ・ユニットなど、枚挙に暇がありません。ELACの歴代の名モデルからクリーンで高級感あふれるデザインを受け継ぎ、技術革新と超精密設計、優れた職人技が三位一体となった先進のスピーカーが誕生しました。
PROFILE
アダンテ・シリーズの高い再現性はマルチチャンネル環境下でも真価を発揮します。AF-61と組み合わせたフロント空間には、同一のドライバーを用いたことによるメリットが遺憾なく発揮され、つながりがよく広大なサウンド・ステージが出現します。専用設計されたスタンドを組み合わせると、システムの統一感はもとより、スタビリティの高いサラウンドシステムの構築が可能になります。
斬新かつ緻密なキャビネット・デザインがもたらす未体験の低音再生
インターポート・カップルド・キャビティと呼ばれる新たな設計を採用したキャビネットと、アクティブ・パッシヴ・ドライバー(この場合のアクティブ及びパッシブとは磁気回路を持つ持たないを指しています)で構成されるウーファー・コンプリメントは、2基のドライバー・ユニットが分割されたチャンバーの中で相互作用するユニークな方式です。
設計と製造工程が複雑なため、ミドルレンジのシステムに採用されることは稀ですが、低周波再生においてこの方式は明らかに優れた性能を発揮します。正面アルミ製フロント・バッフルに取り付けられている8インチのパッシブ・ラジエターを囲むフロント・ボックスに低音エネルギーを放出するのは、デュアル・ポートで繋がれたリア・ボックスを持つ6.5インチのアクティブ・ドライバーです。このドライバーはエンクロージュアの内部にあってその存在を目で確認することは出来ません。フロント・ファイアリング・パッシブ・ドライバーの利点はなんと言ってもその音質にあります。動力を持たないパッシブ・ドライバーが発する風のように軽くスピードある低音は、極めて反応の良い締まったもので、そこに電気的な歪みを感じることはありません。綿密に計算されたキャビティ容積の中で動作するアクティブ・ドライバーのエネルギーは、効率的に拡張され、多くの低周波情報をパッシブ・ドライバーに伝えるのです。パッシブ・ドライバーを囲むフロント・ボックスはアクティブ・ドライバーの2次的ローパス・フィルターとして作用し、それは電気的なフィルターを軽減したシンプルなネットワーク設計をもたらしています。
このキャビネット設計の利点は、外部、内部を通して発生するエンクロージュア全体の振動が完全に分離され、相互に干渉し合わないことにあります。また、バスレフポートがキャビネットの外部に露出しないため、風切り音などのノイズが発生することもありません。
新開発「アダンテ・コアキシャル・ドライバー」
ジョーンズがELACにて開発した同軸ドライバーは、あらゆるジャンルの音楽において高いポイント・ソース精度、直線性、パワー・ハンドリング、スピードを備え、理想の点音源再生を追求してきました。アダンテに搭載される新開発のドライバーも例外ではありません。超高精度のキャビネットに劣らない全く新しい設計で、新次元のパフォーマンスに到達しています。剛性の高いピュアなアルミニウムを使用した直径135mmのミッドレンジ・コーンは色付けのない音色が持ち味で、それぞれの音楽や楽器が持つキャラクターを正確に描き分けます。50mmの大型ボイスコイルの採用は、新たに設計されたトゥイータを余裕を持って中心に配置するためのスペースを確保しているほか、これまでの小型ユニットよりも出力の向上に寄与しています。 トゥイータは新たなファブリック素材を用いた新設計を採用しています。これにより再生可能な高域周波数帯(主にボトム方向)を拡大し、クロスオーバー・ポイントと共振周波数域を引き下げることを可能にしたため、高域の再現によりワイドなサラウンド感が加える恩恵がもたらされています。さらに、同軸ドライバーのシャーシ自体が防振マウントを介してキャビネットからメカニカルに分離されているため、不要な振動の影響を受けないクリアな中高域の再現もこのドライバーの大きな魅力となっています。
高品位ネットワーク回路
シリーズの全てのスピーカーはアダンテのアクティブ・パッシブ・ドライバーのためにカスタムメイドされたネットワーク回路を搭載します。MF、HFのクロスオーバーに置けるコンデンサーは全てフィルムキャップタイプを採用。コイルは全て空芯タイプを採用しています。
カーボン仕上げ バイワイヤ・ターミナル
アダンテの各スピーカーは全て、バナナプラグに対応したカーボン仕上げのバインディング・ポスト式スピーカーターミナルが装備されます。ジャンパープレートを介したシングルワイヤリングはもちろん、バイワイヤ接続やバイアンプ接続に対応します。
オプション
AC-61専用スタンド:ACST-101 ¥85,000(税別)
スピーカー底部とスタンド天板は付属の専用ネジにて固定可能です。
Specification
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