Delphi MkⅥ Gen-2
PROFILE
30年以上の歴史をもち、進化を続けているオラクル社のDelphi。外観の美しさもさる事ながら、その堅実な設計と素晴らしい精度は他の追従を許しません。MVSSという新たな機構を搭載したMkⅥの発売時には、これ以上の進化は難しいのではと思われました。
しかしオラクル社を主催するジャック・リーン・デューにとっては、まだ改良の余地が残されていたのです。DELPHI MkⅥ Gen-2 (ジェネレーション2)の登場です。
外観でのMkⅥとの違いは、一部鏡面仕上げとなったサブシャーシくらいしかありません。しかし内部は着実に進化しています。完成されたプロダクトに大きな変更は必要ありません。完成されているからこそ、小さな改良、小さな変更が大きな成果となって音に現れるのです。空間の広さ、フォーカスの素晴らしさ、ステージング、完全なるハーモニー。DELPHI MkⅥ Gen-2は、いつの時代も最新のDELPHIが最良のアナログプレイヤーである事をまた証明しました。
DELPHI MkⅥからの主な変更点
■プラッターがセンターハブとアウター・プラッターの2ピース構成に進化。振動を効率的に分散し、サウンド・パフォーマンスが向上しました。またDELPHIの弱点とされていた、ドライブベルトの装着が非常に容易になりました。
■オイル漏れといった些細なアクシデントをも防ぎ、長期にわたって性能を維持できるように、軸受けの設計を見直しました。
■モーター・ドライブ・エレクトロニクスのトルクが15%向上し、より安定したパワーを供給可能となりました。
■電源部であるターボ・パワー・サプライがMk2に進化。安定的な動作に不要な、微少な振動やノイズ成分であるDCリップルを150mVから1mV以下まで減らす事に成功しました。
■その他、サスペンション部の素材の形状など、様々な箇所で細やかなケアが行われました。
DETAIL
NEW MVSS (Micro Vibration Stabilizer System)
従来のオラクル・サスペンション・システムの効率的な能力を生かしながら、サブシャーシに存在するマイクロバイブレーションを排除する。この難題をクリアしたのがMVSSです。低粘性シリコン・オイルを用いたこのシステムは、サブシャーシはもちろんのこと、プラッター、アーム、カートリッジに伝わる僅かな振動を完全に排除。その効果はサウンドの安定性に全体域で大きな改善をもたらします。
NEW Main Bearing System
ORACLE独自の6ポイント・ベアリング・システムがさらに進化しました。温度変化や経年変化に強い精密ボルトを新たに採用。ボトム・プレートは優れた耐熱性と強靭さを兼ね備えたポリアミドイミド(PAI)に変更されました。プラッターの安定した回転とともに、回転によって発生するノイズの軽減に成功。これはレコードの溝に刻まれた情報をより正確に再生できることを意味しています。
NEW Sub Chassis
中心セクションを拡大すると同時に、サスペンション・タワーに伸びる脚を短くしたサブ・シャーシはカウンター・ウェイトの大型化と、全体の重量配分を改善したことで、レゾナンス・コントロールに優れ、さらに幅広いトーンアームへの適応を可能にしました。トーンアームのマウントリングは、質量を35%増したことでその強度を高めています。
TURBO POWER SUPPLY
S/Nと安定感に優れたスムースな回転を保つために、Delphi MkⅥ Gen-2の電源TURBO POWER SUPPLYは、安定的な動作に不要な微少な振動やノイズ成分であるDCリップルを150mVから1mV以下まで減らす事に成功しました。
DELRIN FEET SYSTEM
脚部にポリアセタール樹脂デルリンを用いたDELRIN FEET SYSTEMを採用。それ自体が効率的な高周波フィルタの役目を果たす素材により、プレーヤー本体は外部からの有害なエネルギーから守られています。
ORACLE SME345
SMEから供給されたこのトーンアームは、309 TONEARMをベースにDelphi専用にモディファイされた特別バージョンです。本体はORACLE-SMEのロゴが美しくプリントされたシルバー仕様。内部配線はヴァン・デン・ハル社MCS150 シルバーリッツが採用されています。
別売専用トーンアーム:ORACLE SME 345 ¥450,000(税別)
Specification
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